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タイ・チェンマイおよびチェンライの肺がん多発地域で調査(放射線物理学部門) 2019.10.08

 床次眞司教授、赤田尚史教授および細田正洋兼任講師は9月22日から29日にかけてタイのチェンマイおよびチェンライの肺がん多発地域において、家屋内のラドン濃度や大気浮遊塵のサンプリングを行いました。本調査は、本研究所と部局間協定を締結しているチェンマイ大学医学部のNarongchai Autsavapromporn博士の協力のもと2017年度より実施しているものです。なお、今回の調査には疫学の専門家である広島大学の吉永信治教授に同行頂き、現地での生活習慣などの聞き取りも行いました。
 さらに、将来的に観光用として公開する予定の洞窟内において、ラドンやエアロゾルの調査も実施しました。観光用洞窟における作業者のラドンによる被ばくは国際的に注目されております。さらに、洞窟内は常に高湿環境であることから体内環境を模擬できる可能性があります。ラドンによる被ばくは、主としてラドンが放射性壊変して生成された子孫核種(放射性のエアロゾルとして存在することが多い)によるものです。そこで、洞窟内でのエアロゾルの挙動を調査することは、ラドンの吸入摂取による被ばく線量評価の精緻化につながると考えています。
 我々は、チェンマイ大学との国際共同研究によって、当該地域の肺がんの罹患要因の解明と線量評価の精緻化にむけて今後も継続したいと考えております。なお、本研究は住友財団環境科学助成研究(代表者:床次眞司)の助成によって行われました。


肺がん多発地域でのラドンやエアロゾル調査の様子。左にある装置でエアロゾルの粒子サイズ分布を取得しています。その右隣にある装置でラドンを連続的に計測しています。さらに、エアロゾルのサンプリングをフィルタ上に行っており、研究室に持ち帰った後、化学分析を行います。

洞窟内でのエアロゾル調査の様子。

タムルアン洞窟でも調査を行いました。タムルアン洞窟は、2018年6月23日に発生した大雨による浸水でサッカーチームの12名の少年と1名のコーチが遭難した現場でもあります。現在は立ち入りができない状況にありますが、Autsavapromporn博士と関係当局の協力により調査を実施させて頂きました。(前列:床次教授、案内をして頂いた方、Autsavapromporn博士、後列:細田講師、赤田教授)




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